「章立て」は本の売上にも響く

以前、始めての出版社から本の執筆を依頼された。
こういうテーマで250枚以上を1か月で書いてくださいと指示され、
「その前に至急、章立てを提出してください」と言われた。
担当の編集者によると、章立てしだいで売れ行きは変わるらしい。

本のタイトルは当たり前だが、「章立て」も売上に大きく影響する。
文学の世界でも、それは事実らしく、特に
名前が知られていない作家の場合はなおさらだという。

「章立て」とは、各章にタイトルを列挙したもので、
その章には何が書かれているかわかるものだ。
と、ここまで書くと、文学作品の章立てで、何が書かれているか読者に示す必要があるのか?
と思う人もいるだろう。

だが、
1章
2章
3章
と書かれた小説より、その章の内容を示唆する言葉で
章立てが書かれた小説のほうが「グッ!」とくるものだ。

そんな「グッ!」とくる例をひとつ

村上龍「走れ!タカハシ」の章立ての一部をどうぞ。
PART5 お前にはさのうがない、とコーチは言った
PART6 「調書を全部何回読んでも、わからんことがある、どうしてお前はあの女を殺さなかったんだ?」
PART7 新学期が始まった

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