小説を書こうと思ったら、まず、名作を作家目線で分析してみるということが大切です。
建築と同じように小説も設計なしに書いた場合、書いている途中で(物語が)破綻してしまうからです。
それゆえに設計が重要なのですが、それをちゃんと体系的に教えてくれるところなどないのが
実情です。

だから、過去の名作に学び、名作がどんなふうに作られたかを
書き手目線で検証することが必要なのです。

もっとも、対象として有名小説にこだわる必要はありません。
自分の好きな作家や作品でいいのです。
それらがどのように書かれているのかを、
1、章ごとの登場人物、場所
2、ブロックごとに「過去形で書かれている」「現在形で書かれている」の区別
3、セリフや文章と、その章に書かれている内容
に分けてまとめてみるのです。

私はこのようにWORDでまとめていました。
村上龍「半島を出よ(上)」の書き手目線での分析