「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる 雲のほそくたなびきたる(枕草子)」
と書いたのは清少納言。千年も前に書かれた随筆なのに、構成も内容も同じような詩の音楽がYoutubeから流れています。
ヒルクライムの「春夏秋冬」というタイトル。
「今は昔」という文章で始まる古典はあれど、今も昔も同じなのねと納得、納得。

月がとってもきれいですね。都心から三十分ほどで来れるこの隠れ家の窓から見える上弦の月というのが
私はとっても好きなんです。
「月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる」というところでしょうか、
おや、また清少納言にもどってしまった。

みなさん、あまり興味もないでしょうが
私についてかんたんな自己紹介だけはしておきます。
仕事は何か? とか、無粋なことは言わないでくださいね。
一種のお茶会と同じで趣のあることをつべくなむだけなんで。

私、
とある出版社の女性編集者からお声をかけていただき本を書き始めたのがきっかけで
本の執筆を始めました。とはいっても印税でウハウハということは夢のまた夢。
かろうじて最後に書いた本が自分の専門分野だった関係で
増刷ができた程度、まあ、そのときの印税はまあまあもらえましたが。
それでも、そんなことは、どうでもよかったわけです。

小学生のころから文学にたしなみ、母から与えられた「罪と罰」は熟読。
カフカや、カミュ、ロブ・グリエ、ナタリー・サロートにいたる世界の文学を
読み漁り、文章のコンテストで受賞したり。
やがて、日本の文学を読み始めて今に至るわけです。
好きな作家というのはいなくて、好きな作品というのはいくつもあります。
村上龍「半島を出でよ」「走れ!タカハシ」
池澤夏樹「スティル・ライフ」
池田万寿夫「エーゲ海に捧ぐ」
安部公房「砂の女」「第四間氷期」
といったところでしょうか。
最近、ミツシェル・ロスタンの「ぼくが逝った日」を読み始めたら
はまりそうです。

自己紹介にもなってないじゃないか! なんて怒らないでください。
一種のお茶会と同じなんで。
「じゃあ、どうしてこんなサイトを作ったのか?」って言われそうですが、
それもまた、おいおいお話しできればと考えています。

ところで、固定ページと投稿ページでは文体を少し変えて書きます。
でわ