文体・描写
「書き出し」で読者の想像力や興味をそそることができなければ、読まれない小説となる。それがどんな高い評価をうけても。

文学作品がこの世でいちばんニュースになる機会は芥川賞だと思う。 と、書くと、「誰かの小説の書き出し? 」 と考える人もいるはず。 そうです、そう思ったあなたは文学に精通している方です。 この文章、吉本ばななの「キッチン」 […]

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文体・描写
小説家の文体は、4つの要素で決まる。

小説に使われる描写には、情景描写と心理描写、そして行動、動作描写がある。(a) この描写は物語の語り手が誰か? によって制約をうける。(b) たとえば、小学生の男の子が語り手の小説なら、小学生が語りそうな描写で物語を 描 […]

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文体・描写
人称は「きみ」、視点は神か私。二人称では 書いてはいけない文学というもの

「人称は「きみ」、視点は神か私。二人称では書いてはいけない文学というもの」 と書いてみたところで、二人称で書かれた小説があるのかって疑問に思うだろう。 これがあるんだなー。 もっとも二人称でエンタメ系の小説を書いたら混乱 […]

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創造力
小説という作品・作家の作風はどこからくるのか?

綿矢りさと、中上健次、村上龍、阿部和重、舞城王太郎の小説を、表紙を見ないで 本文だけで読み比べてみると一発で誰の作品かわかるだだろうか? この作家の作品を読んでる人ならわかるんだなー。 どうして? と聞かれても多くの人は […]

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文体・描写
カフカ「変身」を 池田満寿夫 が書くと、どうなるか?・・・。純文学らしさは文体・語り口に左右される。

それでは、比較のために カフカ「変身」を池田満寿夫が書くと、どうなるか? 池田満寿夫「エーゲ海に捧ぐ」という短編小説で1977年に芥川賞を受賞した小説家です。 もともと、池田氏は版画家でしたが、この作品ではきらめく感性が […]

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