文学作品・小説創作講座
「章立て」は本の売上にも響く

以前、始めての出版社から本の執筆を依頼された。 こういうテーマで250枚以上を1か月で書いてくださいと指示され、 「その前に至急、章立てを提出してください」と言われた。 担当の編集者によると、章立てしだいで売れ行きは変わ […]

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文体・描写
言葉は正確に伝えるモノなのに、文学では不正確な表現で正確なものを感じさせようとする。(文学における描写の最適解)

寝巻き姿のおじいちゃんが家の下の道路を歩いていき、電信柱の下にゴミ袋を置いていった。朝が始まる。 綿矢りさ「蹴りたい背中」より この文章を読んで、読者は下町の朝の光景を思い浮かべると思う。 文学ではこのような描写が要求さ […]

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文体・描写
文体・語り口は純文学を一瞬で異世界転生モノ文学に変えてしまう。カフカを舞城王太郎が書いたら・・・

ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目ざめたとき、 自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。 彼は甲殻のように固い背中を下にして横たわり、頭を少し上げると、何本もの弓型のすじにわかれて […]

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文体・描写
行動描写や会話から書きだした方が〝引き〟が強い

右側からガツンときて、感電したかのような、思いもよらぬ鋭い痛みが走り、彼は自転車からぶっ飛ぶ。 2003年にノーベル文学賞を受賞した南アフリカ出身のジョン・マックスウェル・クッツェー(John Maxwell Coetz […]

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プロット
安部公房風小説は、こうして作る。その3、安部公房風小説の作り方を体系化してみた。

かまし を意識した「書き出し」で始め、「結び」まで よどみなく つなげて書かかれた小説 が安部公房風小説のモットーで、謎を要所におき 結末を構成的に工夫して、それによって「次に何が起こるのだろう? 」を考えさせ、 読者の […]

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